べーテン音楽コンクール2021地区予選審査雑感

本日はべーテン音楽コンクール2021関東地区予選の審査員を拝命し、審査に行ってきました。

課題曲コースは未就学児から中学生まで、自由曲コースは未就学児から音大生、成人の方まで、それぞれに一生懸命準備されてきた熱演を楽しませて頂きました。

既に素敵な才能を感じさせる見事な演奏をされた参加者の方もいらして、とても嬉しい気持ちになった方も何人もいらした一方で、特に自由曲コースで、あまりにも今の自分の年齢や実力から背伸びしすぎた選曲をしてしまったせいで、残念な結果に終わってしまった参加者には、とてももったいない気持ちになりました。

まだ小学生くらいだと、やはり選曲には先生の適切なアドバイスが欠かせない時期です。生徒さん自体は多分必死の努力をしていたのだと思いますが、その努力が適切に実を結ぶような方向に、選曲の段階から導いてあげることは指導者の大切な役割・責任ではないのか、と少なからず疑問を感じてしまったのが正直なところです。

せっかくコンクールに挑戦するなら、ちょっと難しい曲にチャレンジさせてみたい、という気持ちは良く分かりますし、実際、「ちょっと」背伸び程度なら、あるいはぐっと成長するきっかけになることもあるでしょう。でも、子供の可能性を伸ばしてあげるというのは、無理に技術的にも音楽的にもこなせないようなレベルの曲を与えて背伸びさせることとは違います。そのあたりのさじ加減を先生が間違ってしまうと大変なことになってしまいます。

どんなに(一見)易しい曲でも、その曲の魅力を本当に魅力的に伝えるように演奏するというのは決してたやすいことではありません。子供らしい美しい曲を丁寧に適切に感動が伝わるように演奏する、という、「演奏者としての責任を果たす」ことにどれだけの価値があるか、ということを、指導者として常に忘れないようにしたいものだ、と、自戒を込めて感じた1日でした。

身の丈をわきまえることと、困難に挑戦すること、その適切なさじ加減の要になるのは、やはり、真摯な音楽への愛情と敬意ではないかと思います。

人に対しても音楽に対しても、真摯な愛情と敬意を常に持っていること。

改めて肝に銘じておきたいと思います。

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2021.7.17

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